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「洗張浮世模様」
山東京伝 /原作; 久保田米僊/編。
京都: 博成社, 明治22年刊[1889]。
山東京伝の『小紋新法』(1786年刊)に掲載された128点の織物文様を、画家の久保田米僊(1852-1906)が整理・彩色したものである。表紙には「前編上之巻」と記されているが、米僊の生涯に他の巻は出版されなかったようだ。なお、米僊の未完成の下書きである後編のコロタイプ複製本が、死後、米山堂から『洗張浮世模様 : 滑稽漫畫』として刊行された(東京、1921年刊)。この複製版は300部限定で発行され、本書は254番である。この後編・第2部では、米僊が自らデザインした200点以上の図案が掲載されており、その多くは外国から輸入された品々を描いたものである。米僊は京伝の文様を好んでいたようで、1890年代に米僊が編集していた木版画雑誌『美術宝庫』の表紙にも、「洗張浮世模様」の文様を転用したものが掲載されています。
全二冊。結び綴じ、袋綴じ。元表紙に変色、小さな穴、折り目、角に補強あり。序文と最後の丁に小さな穴あり。奥付と最後の丁に蔵書者の手書きなどあり。本文に褐色あり。大正版の元表紙に少疲れ。1、11丁(明治版);20丁(大正版)。24.8 x 16.5 cm(明治版);25.1 x 16.9 cm(大正版)。