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稗官必携 戯文軌範
岡本可亭[編];Suita Dōshi[監修];月岡芳年[画]
東京: 明治16年[1883]
月岡芳年(1839-1892)のユーモラスな飲食店・物産広告約80点を収録。江戸時代に発行された引札 広告を再現したものと思われ、風来山人(平賀源内、 1728-1780)、蜀山人(1749-1823)、烏亭焉馬(1743-1822)、山東京伝(1761-1816)、曲亭馬琴(1767-1848)、式亭三馬(1776-1822)、柳亭種彦(1783-1842)といった歴史上の人物の「署名」がある。この作品は、東京の書家、岡本可亭 1857-1919)が編纂し、Suita Dōshi(ジャーナリストでキリスト教批判の著作もあるTakejima Shōji(1852-1909)のペンネームのひとつ)が監修(あるいは検校)した。この作品の中で岡本は、引札には 少なくとも宣伝と娯楽の2つの目的があることを示している。江戸時代の著名な作家たちの引札を 取り上げ、コピーライティングと文学的なハックワークの儚い例を保存した、広告に関する興味深い初期の著作である。タイトルは中国の著作『文章軌範』にちなんだものだろう。OCLCでは日本国外での所蔵は確認されていない。
東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。オリジナル表紙、擦れ、跡、少汚れあり。オリジナルの木版刷り台紙は 現存。上巻の綴じ紐が一箇所切れているが、本文はしっかりしている。タイトルに小さな破れ。上巻最初の5葉、下巻最初の2葉、下巻最後の8葉の見返しに小さな虫食い。内側にごく小さな折れ跡。各巻の最初の目次ページに元所有者のスタンプ。2、3、48; 51; 50、[1]、4葉。各巻18.5 x 12.1 cm。
❧高木元「炉端の法則(一)」『大妻国文 48』(2017 年 3 月)。