US$580.00 | お問合せ | 購入する |
奇想天来
宮武外骨[編];[北川],歌麿呂,菱川師宣.ほか[イラスト]
大阪: 宮武外骨、雅俗文庫、明治 43 年[1910]
しばしば投獄されたジャーナリストで作家の宮武外骨(1867-1955)が描いた、不可解ではあるが非常に面白い挿絵のアルバム。作品冒頭の注釈によれば、掲載された挿絵の初出は外骨の『国会新聞』である。上質な和紙に木版印刷されたユーモラスな挿絵が8葉、残りの1葉は可動活字で印刷され、本文に挿絵が添えられている。ハイライトのひとつは、有名な近江八景を活字だけで解釈したものだ。木版画の挿絵のいくつかは、歌麿や諸信をはじめとする浮世絵師の場面から引用されている。タイトルは「奇想天外」のパロディ。OCLCでは日本国外に現物が確認されていない。
東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。原紙に折れ、薄汚れ、両端と木版印刷の大山タイトルパネルに欠け。タイトルにオフセット。見返しと本文・図版に折れ跡と薄汚れ。[1], 15葉。26 x 18.5 cm。