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大秘伝白砂人集 秘書要決 俳諧新々式
松尾芭蕉(帰属)、森川許六(原文)、祐摂庵光明(手写?)
日本、江戸時代中期から後期頃(1720-1850年代)?写本
『白砂人集』『秘書要決』『俳諧新々式』の三編を収録した写本。有名な俳人、松尾芭蕉(1644-1694)は、元禄6年(1693)頃、森川許六(近江国の武士で芭蕉の弟子の一人。正徳5年(1715)に『白砂人集』を自筆で弟子に与え、宝永6年(1709)には『俳諧新々式』を自筆で書き写したと記録されている。
この写本の特徴は、この写本が作られたとされる写本(「許六より送られた」とある)の説明文と図(寸法入り)が巻頭に記されていることである。また、前所有者の詳細なメモが、この本が共陸の写本から直接写されたと思われることを記したメモが、下部に挟み込まれている。この前所蔵者は、許六直筆の『白沙陣集』の原本が俳諧学者・杉浦正一郎(1911-1957)の所蔵であったが、現在は天理市立中央図書館に所蔵されているという。
東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。オリジナルと推定される下包みと後世の上製本。全紙に擦れ、薄汚れ。下部見返しに元所有者の書込みとメモ。内部に褐色と時折小さな汚れ。上部見返しに元所有者のスタンプ。[38]葉。23.1 x 16 cm。