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青楼半化通
万亭応賀[文]; 河鍋暁斎[画]
[東京]: 光文堂... [他)、明治7年(1874)。
明治5年(1872)の芸者・花魁解放令施行後の吉原を舞台にした風刺劇の全3巻。半可通」は、「自称詭弁家」または「僭称家」を意味する「半可通」と同じ発音をもじったものである(「半可通を通う」は、上記のタイトルと同様に正確な翻訳かもしれない)。
「西洋を学ぶために上京した田舎の武家の息子の(半自伝的な)物語である。彼は学問に専念する代わりに、吉原の遊郭に出入りするようになり、高位の芸者のパトロンになった。歓楽街の権威として出世した。こうして応賀は、西洋の学問の力だけが出世をもたらすという福沢の主張をあざ笑ったのである。」
希少な全巻セットで、暁斎による美しく楽しい上製函付き。
東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。オリジナルの上製本は、オリジナルでない現代的な帙に包まれている。上(外)函に手書きの大せん、上(内)函に懐聖印。葉に折れ、跡、薄汚れ。8; 8; 8葉。22.1 x 15 cm。
❧ Steele, M. William. 「Meiji Twitterings: A Parody of Fukuzawa's An Encouragement of Learning」. Ajia Bunka Kenkyū 18 (2010), 55-77.