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童女早学文
服部大賀(文)、河鍋暁斎(画)
菱湖堂, 明治8[1875]
福沢諭吉をはじめとする社会改革派が提唱した男女平等像に対する著者の保守的な反論を記録した大賀著作の創刊号(2冊組)。及川・山口(1984b)によれば、この作品は「日常的な出来事を素材に女性や少女を教育する民家の学校」を題材にしている。教訓的な文体をとりながら、(本文は)さまざまなところで世の中のあり方を批判している」と述べている。大賀が明治7年(1874)の『雑誌日本女教書』で「西洋的」男女同権に反対していたことを考えると、本作も同様の趣旨であった可能性が高い。第2号は明治13年(1880年)に刊行され、第3号も計画されたが刊行されなかった。OCLCでは、日本国外に現物は確認されていない。
東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。原本の上包みと最後の本文の裏面に擦れ、薄汚れ、折れ、小さな穴が数カ所ある。内部に折れ、薄汚れ有。8葉。22.2 x 15.1 cm。