US$1,650.00 | お問合せ | 購入する |
民権膝栗毛
Seizaburō, Kida [text by]; Suita, Dōshi [Tajima, Shōji] [preface by]、
惺々暁斎[河鍋暁斎][画]
Tōkyō:Kinkōdō、明治15年(1882)
1870年代後半から1880年代前半にかけての自由民権運動を風刺したシリーズ。及川と山口(1984b)は、この作品は十返舎一九のベストセラー『東海道中膝栗毛』(1802-1814)を翻案したもので、「文明を批判し、言葉と行動が一致しない公民権運動家を嘲笑している」と述べている。主人公の弥次さん、喜多さんは、下層民を代表して(あるいは代表して)政治家や役人と議論している。序文はSuita Dōshi (1852-1909、Tajima Shōjiとして知られる)が書いた。Suita Dōshi は作家でありジャーナリスト(特に『Maru Maru Chinbun』)であり、出版物の中でしばしば反キリスト教的な(時には『Mantei Ōga』のように反近代化的な)感情を表明していた。暁斎が描いた最もあからさまに政治的な作品のひとつを全巻セットで。OCLCでは日本国外での複製は確認されていない。
最初のシリーズ(すべて出版済み)。東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。オリジナルラッパーに少シミ、印、折れ。第1巻のタイトルパネルに欠損。32葉に小さな破れ。2、[2]、2、41葉、連続ページ。両巻とも約18.1 x 12.2 cm。
❧及川茂、山口誠一。「河鍋暁斎刺本の書目ならび怪談: 河鍋暁斎著『河鍋暁斎の刺青と出刃』。Museum 396 (1984), 18-26.