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浜荻集[『海辺の葦集』]
惺々暁斎[画].
明治18年(1885)刊
暁斎の署名と箔押しのある木版からずりの口絵を添えた短編詩集。明治18年、酉年に刊行された歌集(おそらく歌会関係者の私家版)。同様の題名の狂歌集『狂歌浜荻集』全3巻(1812年)を下敷きにしたのだろう。タイトルは、連歌集『筑波集』(1356年)に収録された「難波で葦と呼ぶ草を伊勢では浜荻と呼ぶ」という有名な一節を暗示していると思われる。雄鶏と雌鶏が描かれた口絵は、暁斎の作品としては珍しく地味である。The Pushkin State Museum of Fine Artsに一枚挿絵が所蔵されている。OCLCでは複製は確認されていない。
東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。原紙と扉絵に薄汚れ。余白に綴じ穴。葉に軽い折れ。9葉。22.1 x 14.8 cm。