US$2,150.00 | お問合せ | 購入する |
珍聞かんぶん
鈴木雷之介(絵)?
大坂: 綿屋喜兵衛、明治10年(1877)
大坂で発行された貴重な定期刊行物の1号から8号までを1冊にまとめたもの。電線(目や耳がたくさんついている)、牡鹿に乗った狸、馬に乗った狐、日本か世界を表すと思われる国土(木や火山が生えている)、船、パンチのようなキャラクターが描かれた奇抜な表紙。パンチのような人物に代表される定期刊行物は、耳にした奇怪なことを多くの目と耳に届けようと努力している、ということだろう。号(各2ページ)には、見立番付や広告が掲載されている。そのうちのいくつかは、この作品が出版された年に始まり、同じ年に終わった薩長同盟に言及している。タイトルは「ちんぷんかんぷん」の発音をもじったもの。月岡芳年の弟子で洋画家の雷斎年基(1877-1890年代、別名鈴木雷之助)が挿絵を描いたとされる。月岡芳年の弟子である。
上包みに軽い折れ、小さな虫食い穴、背に僅かな欠け。本文に小さな傷み少々。[7]葉。18.2 x 12.5 cm。