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役者奇人伝
立川焉馬二世; 歌川国貞(絵).
[天保4年(1833)、山口屋]
役者奇人伝』第一巻。歌舞伎役者の五代目市川海老蔵(1791-1859)、五代目瀬川菊之丞(1802-1832)、初代澤村藤四郎(1802-1853)、二代目中村芝翫(1798-1852)の伝記を4巻にまとめた。本書は、五代目海老蔵(七代目團十郎)の伝記前編を収録し、からくり摺りやぼかしのグラデーションが特徴的な二曲一双の錦絵6点を収録している。著者の二代目・右亭圓波(1792-1862)は狂歌師で、下作や春本を書いた。二代目近松門左衛門のペンネームも持つ。国貞による、黒とグレーを基調とした繊細でドラマチックな挿絵が美しい。
シリーズ第1巻。東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。元表紙に少汚れ、軽い折れ、少シミ。題箋タイトルパネルに欠損とシミ。上見返しと本文1ページ目に大きいが薄いシミ。最初のページに元所有者のスタンプ。葉に連続したミミズ穴、最長部4.5cm。内側にタンビングと時折跡。12葉。22.7 x 15.8 cm。