US$500.00 | お問合せ | 購入する |
支那大観
福田眉仙[著](文・絵]
東京: 金尾文淵堂、大正5年(1916)。
福田眉仙(1875-1963)による中国の地理・風俗・歴史に関する全2巻セット。明治42年(1909)頃に訪れた長江(揚子江)地方と黄河(黄河)地方を、図版を多用して紹介している。久保田米僊や橋本雅邦に師事した福田は、後に岡倉天心や雅邦が創設した日本美術院に入門。福田は中国に渡り、中国画を学び、天心の意向で南画を再活性化させた。天心は福田の衰えた芸術形式における技量を認めていた。スコット・ジョンソンは、福田が完成させた全2巻の作品には、巻末、函、シツケースを含め、50の美しいカラー木版刷りの中国の風景が描かれており、「スケッチ・ツアー本の中で最も野心的なもの」と評している。
全2巻、オリジナルのシツケース入り。オリジナル函は軽く褐色、擦れ、擦り傷少々。内部に時折褐色、オフセット、ヤケ、印。シールはがしてあり、ヒンジに軽いひび割れ。29, 4 p. [本文未ページ]; 3 p., [本文未ページ], 1, 3, 69, 7 p. 各巻のサイズは約23.5 x 31.5 cm。
ジョンソン、スコット。20世紀初期の書籍と版画のスケッチツアー」、『行燈』(37)、1991年6月号、26頁。