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[日本地名鑑』[芳玉[絵]
[江戸時代後期(1850-60年代)頃?]
歌川芳玉(1836-1870)こと清水芳玉丈による、見開き2ページ7枚の風景図版による日本の地名一覧。歌川国芳の弟子であり、後に柴田是真の弟子となる。歌川国芳の下絵や国芳の下絵の彩色を担当したほか、書籍、浮世絵、扇子、双六などの挿絵を手がけた。 江戸時代、女性絵師は版本に挿絵を寄せたが、その挿絵には署名がなかったり、師匠(たいていは男性絵師)のものとされたりすることが多かった。芳玉は、江戸時代の女性絵師の中で、寄稿した版本に挿絵画家として名前が明記されている数少ない絵師の一人である。第27葉の挿絵には、彼女のサインが印刷されている。
東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。オリジナル・ラッパー、擦れ、折れ、上部に補修の可能性、下部に元所有者の記名。ほとんどの葉の下部2cmに欠損。最初の見開きに注釈と手彩色。時折折れと小さな傷み。数ヶ所に虫食い。31葉。18.5 x 12.1cm。