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ミル,ジョン・スチュアート[原文];中村敬太郎[正直][訳];E.W.C.[クラーク,エドワード・ウォーレン][序文].
静岡県駿河: 木平謙一郎、明治水の江猿 [1872].
ジョン・スチュアート・ミル著『自由について』(1859年ロンドン刊)の日本初の全訳。訳者の儒学者中村正直(1832-1891)は、1866年から1868年にかけて英国に滞在し、サミュエル・スマイルズの『自助論』を翻訳した。序文はアメリカの親日家、エドワード・ウォーレン・クラーク(1849-1907)が担当した。中村の翻訳も6冊セットで出版された(2巻は2冊に分かれているが、連続したページ数)。ただし、5冊組も6冊組も内容は同じであるようだ。タイトルは『自由之理』と転写されることもある。
東アジアの伝統的な製本様式(袋とじ)。オリジナルラッパーに傷みと薄い斑点。内部は褐色、ヤケ、跡がある。V.5の2葉にかなりのシミ、続く葉に連続するが薄いシミ。V.5上包みに薄汚れ、綴じ紐が切れる。v.1を除く全巻の本文最初のページに元所有者のスタンプ。頭部と左上角に段差。タイトル見開きページに出版社シール。V.1は他の巻よりやや大きく、別刷の一部と思われる。[3], 2, 1, 1, 27; 2, 59; 34; 33; 29葉。22.6 x 15.3 cm。